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ラム肉とは?部位ごとの味の特徴まで詳しく解説

ラム肉は、家庭料理では、まだ馴染みの少ないお肉ですが、優れた栄養素や独特の旨味を知ることで、ラム肉好きになる方も多いでしょう。しゃぶしゃぶ、ジンギスカン、ステーキなどさまざまな料理の食材として使うことができます。

高タンパク、低カロリーで、部位ごとの旨味があり、健康と美容に良い効果をもたらしてくれることが期待できます。
本記事では、ラム肉について、部位、味の特徴、おすすめ料理などを解説します。

ラム肉とは

ラム肉とは、生後1年未満の永久門歯が1本も生えていない仔羊の肉です。豚肉や牛肉よりも低カロリー・低糖質で、サッパリとした味でマイルドな甘味があり、脂身は少なめでジューシー、柔らかいお肉です。しゃぶしゃぶをはじめ、いろいろな料理で利用できるヘルシー食材です。

同じ羊肉でマトンとの大きな違いは、肉のクセや臭みです。ラム肉はクセが少なく初めての方でも食べやすいお肉です。

種類マトンラム
羊の年齢生後2年以上で永久門歯が 2本以上生えた羊生まれて1年未満で永久門歯が 1本も生えていない仔羊
脂がしっかりのっていて 濃厚な味わいサッパリとした味で 柔らかくジューシー
臭み・クセクセが強めで臭いがあるクセが少なく臭いは抑えめ
料理マトンカレー スタミナ丼 チャプチェ(韓国料理) ジンギスカン生姜焼き ステーキ ジンギスカン しゃぶしゃぶ

ラム肉の味

ラム肉の味や食感は、部位によって異なります。柔らかい部位は、ステーキやしゃぶしゃぶに適しています。かみ応えのあるしっかりとした部位は煮込み料理におすすめです。

ラム肉には、クセがほとんど感じない部位もあり、家庭料理にも手軽に使えるお肉です。

レッグ

レッグは、羊のもも肉です。レッグチャンプはラム肉の最も柔らかい部位で、非常に柔らかく良質な赤身肉です。ボンレスレッグは、内もも・外もも・シンタマ・ランプからなる部位で、赤身率が高く柔らかくて厚切りステーキに適しています。

  • ・レッグが使える料理:ステーキ、焼肉、ジンギスカンなど

ロイン

ロインは、羊の背中の部位です。上品な味でとても柔らかい赤身肉です。ショートロインは、仔羊一頭から500グラムしかとれない超希少部位です。羊肉のクセがほとんどないので食べやすいお肉です。

  • ・ロインが使える料理:ステーキ、たたき、ジンギスカンなど

ラック

ラックは、骨付きリブロースです。羊のあばら骨の13本のうち、 肩先を除いた側の8〜10本を切り取った部位です。同じラックでも、フレンチラムラックは、仔羊の肩ロースの部分の骨つき肉のことです。骨の周りの筋やコラーゲンには、それぞれ濃厚な旨味があります。

  • ・ラックが使える料理:ステーキ、ロースト、バーベキューなど

ショルダー

ショルダーは、羊の肩の部位です。赤身と脂身のバランスが良く、柔らかくジューシーな味が特徴です。よく動く部位なので、旨味成分が豊富で味は濃厚です。

  • ・ショルダーが使える料理:しゃぶしゃぶ、ステーキ、焼肉、ジンギスカンなど

ラム肉に含まれる栄養素

ラム肉には健康と美容に良い豊富な栄養素が含まれています。良質の「たんぱく質」に、血液の働きを促す「鉄分」や、脂肪燃焼の働きを良くする「L-カルニチン」など、優れた栄養素がそろっています。

たんぱく質

ラム肉は、低脂肪で高たんぱく質のお肉です。たんぱく質は、筋肉や内臓、骨、皮膚、髪の毛、血液などを作る元となる重要な栄養素です。たんぱく質不足になると疲労が溜まりやすくなり、運動機能や活動量が低下します。

肉類に含まれる動物性たんぱく質は、消化・吸収が速く、破壊された筋肉を効率的に再生する働きがあります。ただし、動物性たんぱく質には、脂質が多く飽和脂肪酸を含むものが多いので、摂りすぎには注意が必要です。一方、ラム肉の場合は、脂質量も少なく不飽和脂肪酸を豊富に含むため、悪玉コレステロールを減少させて、腸内環境を整える効果があります。

※ラム肉100gあたりのたんぱくの質含有量

  • もも肉:20g
  • ショルダー:17.1g
  • ロース:15.6g

鉄分

赤血球の材料として全身に酸素を運ぶ働きがあります。不足すると酸素欠乏になって筋力低下や疲労が蓄積し、貧血を起こしやすくなります。
「鉄分」を良く吸収させるには、野菜や果物など、ビタミンCと一緒に摂ると効率よく栄養を保持することができます。ラムしゃぶやジンギスカンは、野菜も一緒に調理するので、鉄分の吸収率を高めることができます。

また、鉄分にはヘム鉄または非ヘム鉄があり、ラム肉にはヘム鉄が豊富に含まれています。ヘム鉄は、タンパク質やビタミンC等と一緒に摂取すると吸収率が高く、鉄不足を補う働きが非ヘム鉄よりも優れています。
したがって、ラム肉を食事に加えることで、貧血防止になり疲労回復力が高くなります。

※ラム肉100gあたりの鉄分の質含有量

  • ・ショルダー:2.2mg
  • ・もも肉:2mg
  • ・ロース:1.2mg

L-カルニチン


脂肪燃焼を効率よくエネルギーに変えてくれるアミノ酸の一種です。動物性脂肪が蓄積しにくくする働きがあり、基礎代謝がアップします。肥満、ダイエット、老化、糖尿病、心血管疾患、高脂血症、心臓病、癌など、さまざまな疾患の予防策になる栄養素です。

食材の中でも、赤身肉や乳製品を摂取すると、L-カルニチン不足を補うことができます。
特に、肉類の中でもラム肉に豊富に含まれており、豚肉の2倍の含有量です。加齢とともに減少ぎみになるため、L-カルニチンを多く含むラム肉を積極的に摂取することで、効率的なエネルギー供給ができます。

※肉類の100gあたりのL-カルニチンの含有量

  • ・ラム肉:167.8mg
  • ・牛肉:76mg
  • ・豚肉:21mg
  • ・鶏肉:10.2mg

ラム肉を使った料理

ラム肉はどんな使い方が適しているのか、ジンギスカンやしゃぶしゃぶなど、おすすめの料理をいくつか紹介します。

ジンギスカン

羊肉を使った北海道の郷土料理です。専用のジンギスカン鍋を使用し、肉と一緒に野菜を調理します。鍋の構造が余分な脂が流れるしくみになっているため、低カロリーでありながらスタミナがつくヘルシーフードです。

ジンギスカンに使うラム肉の部位は、ジューシーで柔らかい肩ロース、食べ応えのある骨付きロース、脂身が多いバラ肉、最も柔らかいもも肉など、お好みに合わせて選ぶことができます。ラム肉と一緒に調理する野菜は、長ネギ、玉ネギ、キャベツ、ピーマン、椎茸、もやし、かぼちゃ、とうもろこしなどが定番です。

関連記事:ラム肉料理の定番!ジンギスカンについて解説

しゃぶしゃぶ

しゃぶしゃぶは、ダイエット中でも安心して食べられる低カロリーの料理です。エネルギー代謝促進と老化対策になるラム肉と、疲労回復や美容に役立つ野菜を使うので、低カロリーでもスタミナがつきます。

調理法は、薄切りのお肉を昆布やカツオだしで摂った出汁にサッとくぐらせて火を通し、つけダレで食べます。シメにご飯、うどん、お餅を加えて、最後にもう一品、ラム肉の旨味を味わうことができます。
しゃぶしゃぶ料理は、使うお肉によって、カロリーや旨味が異なり、1人前のカロリーは、豚しゃぶ459kcal、牛しゃぶ419kcal、ラムしゃぶ332kcalです。

ステーキ

ラム肉のヒレやロースは、ハーブやスパイスを使ったステーキにすると美味しくなります。
肉の臭み消しには、ニンニクやしょうが、ローズマリー、クミン、クローブ、ローリエなどを使うと食べやすくなります。

ステーキ用のラム肉の部位は、柔らかくてコクのある風味で肉厚のロースがおすすめです。もし、脂身少なめであっさりした味が好みであれば、ラムのもも肉が良いでしょう。
ダイエット中の方は、脂身の少ないヒレ肉ステーキも食べやすいです。

カレー

スパイスを使ったカレーにラム肉は相性の良いお肉です。ターメリックやクミンなどのスパイスによって、ラム肉の独特な旨味が引き立ちます。

スパイス類は、抗酸化成分が含まれているので、胃腸機能を高める効果があり、肉の臭みを消して美味しさを残す働きがあります。調理前にヨーグルトと一緒にラム肉を漬け込んでおくと、柔らかくふんわりとしたラム肉の食感が味わえます。

ラムチョップ

厚さ1〜2cm程度の肩ロースの部位で、ローストやステーキ料理に適しています。調理する際は、あばら骨ごとに1ピースずつ切り分けて使います。骨付きの旨味があり、見た目も華やかなのでパーティ料理にもおすすめです。

食べやすいようにハーブと香辛料を使ってローストしたり、パン粉とニンニクをまぶしてトースターで焼いたり、シンプルな味付けで十分、ラム肉の美味しさを堪能できます。

美味しくて健康になれるラム肉がおすすめ

身体の健康も気になるけれどお肉もしっかり食べたいという方は、ラム肉がおすすめです。
身体に必要な栄養素が豊富に含まれていて、調理する際は一緒に野菜をたくさん摂ることで、バランスの良い食事ができるようになります。


ダイエット中で、カロリーを抑えたい方は、ラム肉の赤身の多い部位を選んで食材に加えると良いでしょう。特にしゃぶしゃぶがおすすめです。 ラム肉は、健康志向の方の間では認知度も高まっています。ぜひ、家庭料理の食材として、または、レストランでラム肉料理を味わってみてはいかがでしょうか。

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