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ラム肉料理の定番!ジンギスカンについて解説

ラム肉を使った料理「ジンギスカン」は、北海道のご当地グルメとしては有名ですが、家庭料理としては、まだ知らない方も多いでしょう。
ヘルシー食材のラム肉のことを、もっと詳しく知ることで、ジンギスカンやいろいろなレシピに気軽に使うことができるようになります。
本記事では、ラム肉料理のジンギスカンの特徴、食べ方、ラム肉の他の料理について解説します。

ジンギスカンってどんな料理?

ジンギスカンは、羊肉を使った北海道の郷土料理です。専用のジンギスカン鍋を使用し、肉の旨味成分と一緒に野菜を調理します。鍋の構造が余分な脂が流れるしくみになっているため、低カロリーでありながらスタミナがつくヘルシーフードです。


味付けの方法は、タレを付けてから焼くタイプと、焼いてからタレを付けながら食べるタイプがあります。タレの付け方の違いで羊肉の美味しさを2通り味わえます。


ジンギスカンの名前の由来については、モンゴルのチンギス・ハンをイメージして名づけられたという説があります。


羊肉は、牛肉や豚肉と比べて脂肪分少なく栄養バランスが良いので、食卓のメニューに加えたりレストランで食べたりして、独特の旨味を楽しむことおすすめです。

ラムとマトンの違い

ジンギスカンに使う羊肉は、2種類、マトン(成羊肉)やラム(仔羊肉)を使います。
同じ羊肉でも種類が異なり、味やクセ、合う料理も違ってきます。

羊肉が初めての方は、比較的クセがないラム肉の方が食べやすくおすすめです。例えば、
ラム肉のしゃぶしゃぶは、低カロリーでダイエット向きのさっぱりとしたお肉です。

一方、マトン肉は、肉の臭みも魅力の一つとして好む方もいらっしゃいます。こってりとした旨味を活かして、スパイシーなカレーやしょうゆベースの甘辛い味付けのチャプチェなど、調味料や油を多めに使った料理と相性の良いお肉です。

種類マトンラム
羊の年齢生後2年以上で永久門歯が 2本以上生えた羊生まれて1年未満で永久門歯が 1本も生えていない仔羊
脂がしっかりのっていて 濃厚な味わいサッパリとした味で 柔らかくジューシー
臭み・クセクセが強めで臭いがあるクセが少なく臭いは抑えめ
料理マトンカレー スタミナ丼 チャプチェ(韓国料理) ジンギスカン生姜焼き ステーキ ジンギスカン しゃぶしゃぶ

ジンギスカンの歴史


さかのぼって大正時代、中国大陸に進出していた日本人が蒙古民族の羊肉の調理法にヒントを得て、日本人用に改良してできたのが、ジンギスカンのはじまりです。
本格的に普及したのは、北海道のジンギスカンブランド「松尾ジンギスカン」の実績によるもので、羊肉を特製タレに漬け込む製法が人気を得て全道へと広まりました。

また、北海道の風土・気候の特徴が、羊の飼育環境に適していたこともあり、羊を飼育して肉を食べるという文化が根付いた理由にもなっています。
2005年には、国内でジンギスカンブームが起こり、牛肉と比べ脂肪分が少ないイメージからヘルシーフードとして認知度が高まりました。
現在は、道内に限らず各地で北海道のソウルフードを楽しむことができます。

特殊な鍋の形の由来

ジンギスカンの鍋は、肉を焼く面が半球形で細いスリット状の穴が空いています。
平たい面よりも肉をたくさん置くことができて、余分な脂分は穴から下へと落ちるしくみになっています。
羊肉の脂には、臭みを持つ成分が含まれているので、加熱することで溶け出して鍋の下に溜まるようになります。そこでジンギスカン鍋であれば、余分な脂と一緒に肉の臭みも取り除くことができるので、羊肉の独特のクセが無くなりカロリーも抑えることができます。
一方、使用環境に応じて穴なしタイプのジンギスカン鍋を使うこともできます。


ジンギスカン鍋の大きさについては、ファミリーサイズで直径28cmくらい、少人数用で直径15~22cmの卓上サイズなど、用途や人数にあった鍋を選ぶことができます。


ジンギスカンの食べ方


家庭でジンギスカンを食べたい場合、準備する鍋や食材、調理方法について押さえておきましょう。

鍋を用意する

ジンギスカン専用の鍋、無ければホットプレートでも大丈夫です。肉の脂が周りに飛び散るため、鍋下に新聞紙を敷いておくと掃除の手間が省けます。
ジンギスカン鍋は、2種類、「穴あき鍋」と「穴なし鍋」があります。それぞれ熱源の種類や効率、美味しさの特徴が異なります。

  • ・穴あき鍋:炭火や七輪で直火で焼く。炭火焼きならではの肉の風味が楽しめる。
  • ・穴なし鍋:ガスコンロなので直火は当たらない。肉汁と一緒に羊肉独特の旨味が楽しめる。

食材を準備する

食材の羊肉は、マトン肉またはラム肉を用意しましょう。部位については、ジューシーで柔らかい肩ロース、食べ応えのある骨付きロース、脂身が多いバラ肉、最も柔らかいもも肉など、お好みに合わせて選ぶことができます。


羊肉には、身体に良い脂「不飽和脂肪酸」が含まれており、身体を温める効果や貧血予防、脳神経系の正常な働きを促します。また、皮膚や髪の健康にも良く美容にも役立ちます。
マトン肉は、ワイルドな旨味があり、ラム肉は、優しいクセのない味わいが楽しめます。

野菜については、長ネギ、玉ネギ、キャベツ、ピーマン、椎茸、もやし、かぼちゃ、とうもろこしなどが、ジンギスカンの定番です。野菜以外では、こんにゃく、豆腐、ソーセージなども、羊肉と相性がよく美味しく楽しめます。

脂を敷く

では、ラム肉を使ったジンギスカンの調理の手順を簡単に説明します。

  1. 1.中火でジンギスカン鍋を温めます。
  2. 2.肉に一緒についてきた脂を鍋全体に塗ります。
  3. 3.塗り終わった脂は、鍋の頂点に置いておきます。
  4. 4.鍋のフチに野菜を並べます。
  5. 5.肉を置きます。
  6. 6.肉の外側あたりが焦げてきたらひっくり返します。
  7. 7.肉に焼き色ができたら出来上がりです。
  8. 8.専用ダレをつけて食べます。

ジンギスカンを美味しく食べるポイントは、ラム肉はレアでも食べることができるので、あまり焼きすぎないことです。焼きすぎは肉が硬くなってジューシーさが半減します。


また、ホットプレートを使う場合は、肉から溶け出した脂が溜まってくるので、まめにキッチンペーパーでふき取りましょう。

鍋の縁に野菜をのせる

野菜は、鍋のフチに置くと、鍋中央に置いたラム肉の肉汁が上から流れてきて、ちょうど良い味付けになります。野菜は、肉よりも火が通りやすいので、焦げないようにタイミングよく調理しましょう。

中心部にお肉をのせる

野菜の位置の上の部分には、お肉を置きます。盛り上がった中央部分に肉を置くと、余分な脂が流れて、ラム肉の旨味が活かされて香ばしくなります。
肉は置いてから5分、ひっくり返して2分くらい が、美味しい焼き加減の目安です。

焼きあがった食材をたれにつけて食べる

肉が焼きあがったら、専用ダレにつけて食べます。お肉・野菜をタレに漬け込んでから食べる方法もあります。ラム肉のクセが気になる方は、あらかじめタレに漬け込んでおくと食べやすくなります。


焼いてからタレをつけると、羊肉そのものの風味をダイレクトに味わうことができます。
お好みに合わせてジンギスカンの味を楽しみましょう。

ジンギスカンだけじゃない!ラム肉をおいしく食べられる料理

ジンギスカン以外で、ラム肉に合う料理「しゃぶしゃぶ」と「ステーキ」を紹介します。

しゃぶしゃぶ

しゃぶしゃぶは、ダイエット中でも安心して食べられる低カロリーの料理です。エネルギー代謝促進と老化対策になるラム肉と、疲労回復や美容に役立つ野菜を使うので、低カロリーでもスタミナがつきます。


調理法は、薄切りのお肉を昆布やカツオだしで摂った出汁にサッとくぐらせて火を通し、つけダレで食べます。使うお肉によって、カロリーや旨味が異なり、1人前のカロリーは、豚しゃぶ459kcal、牛しゃぶ419kcal、ラムしゃぶ332kcalです。ラムしゃぶは、さっぱり柔らかくて程よい脂身が、老若男女に人気があります。

関連記事:しゃぶしゃぶのおいしい食べ方を徹底 解説!

ステーキ

ラム肉のヒレやロースは、ハーブやスパイスを使ったステーキにすると美味しくなります。
肉の臭いが苦手な人は、ひと工夫加えるだけで、ラム肉が食べやすく仕上がります。
肉の臭み消しには、ニンニク、しょうが、ローズマリー、クミン、クローブ、ローリエなどが利用できます。
ラム肉のちょうど良い焼き加減は、肉の断面がうっすらピンク色になったタイミングがベストです。
ステーキ用のラム肉の部位は、柔らかくてコクのある風味で肉厚のロースがおすすめです。もし、脂身少なめであっさりした味が好みであれば、ラムのもも肉が良いでしょう。

ラム肉はジンギスカンやいろいろな料理におすすめ

ラム肉は、ジンギスカンをはじめ、しゃぶしゃぶ、ステーキなどいろいろな調理で使えるヘルシー食材です。健康や美容に良い効果をもたらし、独特の旨味がやみつきになるお肉です。ぜひ、ラム肉を使った料理や、レストランでの会食にラム肉料理を試してみてはいかがでしょうか。

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