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ラム肉はヘルシー?カロリーや含まれる栄養素を徹底解説

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ラム肉は、低カロリーで糖質量も少なくヘルシーな食品です。美容と健康に役立つ栄養素が豊富に含まれているため、ダイエットや体調管理にも役立ちます。

また、味の好みや料理に合わせて、お肉の部位を選ぶこともできます。

本記事では、ラム肉の栄養について、カロリーや栄養素、部位ごとの特徴について解説します。

ラム肉の栄養

ラム肉にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。ここでは、ラム肉に豊富に含まれる栄養素やカロリーについて簡単に紹介します。

関連記事:ラム肉とは?部位ごとの味の特徴まで詳しく解説

ラム肉のカロリー

ラム肉のカロリーは牛肉の1/2程度で、他の肉と比較しても低カロリーでダイエット向きです。ラム肉の脂肪分の沸点は、体内で溶けづらく吸収しにくい特徴があり、脂肪の吸収を抑える効果があるので、ヘルシー志向者に喜ばれるお肉です。

以下は、肉類の脂肪分の沸点(食肉の脂肪が溶け始める温度)です。

  • ラム肉の脂:44 ~55℃
  • 牛肉の脂:40 ~50℃
  • 豚肉の脂:33 ~46℃
  • 鶏肉の脂:30 ~32℃

さらに、ラム肉には脂肪燃焼を助ける「カルニチン」 の含有量が多く、牛肉の約3倍、豚肉の約9倍含まれています。「カルニチン」は、赤身の肉、魚肉、鶏肉、牛乳などの動物性食物に豊富に含まれている成分です。

栄養素ラム肉に含まれる栄養素

お肉の臭いが気になる方もいらっしゃいますが、羊肉特有のにおいが強いのは、マトン肉[1] で脂身が多いお肉です。

ラム肉は、ほとんどクセがなく、肉質も柔らかく食べやすいお肉で、体調が整う栄養バランスの優れた食材です。 では、ラム肉にはどんな栄養素が含まれているのか、確認していきましょう。

タンパク質  

ラムもも肉(脂身つき、焼き)には100gあたり約28.6gのたんぱく質が含まれています。この量は、同量のゆで大豆の約2倍に相当します。たんぱく質は筋肉を構成する重要な栄養素で、ダイエット中にも適した食材です。

L-カルニチン

脂肪燃焼効果が期待される成分であるL-カルニチンも、ラム肉に豊富に含まれています。近年では、ダイエット効果が期待されており、筋トレや健康志向の高い女性から注目されています。必須アミノ酸

免疫力を高める「リシン」、食欲増進を抑える「フェニルアラニン」、コレステロールを減らす「メチオニン」など、健康な身体に役立つ必須アミノ酸が豊富に含まれています。
必須アミノ酸は体内では生成できないため、ラム肉から良質なたんぱく質を摂ると、栄養バランスが良く疲労回復にも効果があります。
また、ラム肉に含まれる必須アミノ酸「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」は、筋肉量を増やす働きがあり、代謝機能が緩和されて脂肪が燃焼されやすくなり、痩せやすい身体を作ることができます。

不飽和脂肪酸

コレステロールを減らす働きがある「不飽和脂肪酸」が豊富に含まれています。ラム肉の脂は、魚やオリーブオイルなどに多く含まれる良質な脂に等しく、高血圧の方でも安心して召し上がれます。
「不飽和脂肪酸」の効果は、動脈硬化や血栓予防、血圧を下げる作用や悪玉コレステロールを減らす作用があります。血流が良くなるので肌荒れや顔のくすみを防ぐなど、美容にも良い影響を与えます。
さらに、脳の働きを活性化する働きがあり、脳卒中や認知症の予防にも積極的に摂り入れたい栄養素です。

ビタミンB1

「ビタミンB1」は、糖質のエネルギー代謝を促す働きがあります。身体の神経や筋肉の機能を正常に維持する効果があり、疲れにくい身体と脳機能の活性化に効果を発揮します。
「ビタミンB1」は、水に溶けやすい水溶性なので、炊き込みご飯やスープなど、汁ごとすべて食べられる料理にすると、効率よく栄養を摂ることができます。
夏場は、特に「ビタミンB1」の消耗が激しく汗と一緒に流れやすくなるため、季節を問わず環境に合った栄養の摂り方を調節する必要があります。

ビタミンB2

「ビタミンB2」は、脂質をエネルギーに変換する働きがあります。皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ち、こどもの発育に関わる成長ビタミンでもあります。
水溶性ビタミンである「ビタミンB2」は、余った分が尿中に排泄されて体内に蓄積しにくいため、多量摂取による問題は起こりにくいと言われています。
逆に、不足すると成長障害を起こし、日中の活動量が多い人ほど、不足がちになるため、
牛乳・乳製品、動物性食品、豆類などからしっかり「ビタミンB2」を補給する必要があります。

ビタミンE

抗酸化作用によって体内の脂質の老化を防ぐ働きがあります。動脈硬化、血栓の予防、血圧の低下、悪玉コレステロールの抑制、細胞膜を守るなど、健康を保つために役立つ栄養素です。特に加齢による免疫力低下や生活習慣病の発症を抑制し、若返り効果も期待できるビタミンです。
「ビタミンE」は、生食よりも炒めものなど油脂と一緒に摂取すると、栄養吸収を促します。さまざまな食材から摂取しやすいため、不足がちになることは少ないですが、サプリメントなどから「ビタミンE」を摂る際は、過剰摂取のリスクに注意が必要です。

赤血球の材料として全身に酸素を運ぶ働きがあります。不足すると酸素欠乏になって筋力低下や疲労が蓄積し、貧血を起こしやすくなります。
「鉄分」を良く吸収させるには、野菜や果物など、ビタミンCと一緒に摂ると効率よく栄養を保持することができます。
ラム肉に含まれる「ヘム鉄」は、体内のヘモグロビン量が増えて、たくさんの酸素を運ぶことができる優れた栄養素です。

亜鉛

体内で作ることができない「必須微量ミネラル」で、歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉に多く含まれる成分です。ホルモンの調整、DNAやタンパク質合成、免疫力を調整し、身体の成長と維持に必要な栄養素です。
「亜鉛」を摂取する効果は、体内に侵入してくる細菌やウイルスを退治する働きがあり、感染症対策にも役立ちます。
味を感じる「味蕾」の細胞代謝を促進する効果があり、亜鉛不足になると味覚の障害が起きやすくなります。

ラム肉の部位ごとの特徴


ラム肉は、部位ごとに味や食感に特徴があり、料理に合わせてそれぞれ選ぶことができます。

部位特徴向いている料理
ショルダー赤身と脂身のバランスが良い 柔らかくジューシーな味わい 味が濃く食べ応えがあるしゃぶしゃぶ ステーキ 焼肉 ジンギスカン
ヒレ取れる量が少ない希少部位 とろける柔らかさの赤身肉ヒレカツ ステーキ
バラスペアリブの部位 脂身が多くラム肉の旨みが凝縮バーベキュー(BBQ) 煮込み料理 グリル
レッグ(もも肉)ラム肉の最も柔らかい部位 非常に柔らかく良質な赤身肉 良質のたんぱく質が豊富ステーキ 焼肉
シャンク(すね肉)羊の足の部分 地鶏のようなコリコリとした食感ロースト 煮込み料理
レバー羊の内臓の部位 しっとり濃厚な味ジンギスカン 串焼き パテ
ハツ羊の内臓の部位 コリコリとした食感 ジューシーな旨味ジンギスカン 串焼き

ラム肉は栄養バランスが良いヘルシーフード

身近なスーパーや通販などでお求めやすくなったラム肉は、健康と美容に良いヘルシーフードです。味の好みやメニューに合わせてラム肉の部位を選ぶこともできます。
低カロリーで良質なタンパク質が豊富に摂れて、脂肪燃焼しやすく疲労回復や美容効果も期待できます。ぜひ、身体にやさしいラム肉を食卓に摂り入れて、栄養バランスのよい食生活を送りましょう。

監修者

鶴 洋輔

鶴 洋輔

GOLDEN EYE SPARK株式会社
代表取締役


経歴

外資系IT企業出身、「健康食」である金の目のラムしゃぶを広げることに注力し、東京銀座におけるラム肉のパイオニアとして今年で25周年を迎える。

総理大臣経験者や数々の芸能人など各界の著名人の常連客が多い。
近年はラムしゃぶ以外のグリルや薬膳料理も好評を博している。

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